関西風お好み焼きVS広島風お好み焼き　美味しいのはどっち？特徴や食べ方を徹底比較！

2025年5月2日

お好み焼き――それは日本人のソウルフードのひとつ。鉄板の上でジュウジュウと焼き上げられ、香ばしい香りと甘辛いソースの匂いが食欲をそそるこの一品は、家庭でも、専門店でも、時に祭りの屋台でもおなじみの存在です。

そんなお好み焼きには大きく分けて2つのスタイルがあります。それが「関西風お好み焼き」と「広島風お好み焼き」です。同じ“お好み焼き”という名前を持ちながら、材料、作り方、見た目、食感、さらには食べ方にまで大きな違いがあります。

本記事では、両者の違いや特徴をじっくり解説しながら、「結局どっちが美味しいのか？」という永遠のテーマについて、読者の皆様と一緒に考えていきたいと思います。

1. 関西風お好み焼きの特徴

関西風のお好み焼きは、「混ぜ焼きスタイル」が基本。小麦粉と出汁で作った生地に、千切りキャベツ、天かす、紅しょうが、卵、山芋、豚肉、時にイカやエビなどを混ぜ込んでから鉄板で丸く焼き上げます。

家庭でも簡単に作れるこのスタイルは、まさに“みんなでワイワイ作って食べる料理”として親しまれています。

関西風のお好み焼きの魅力は、ふわっとした食感。山芋を使うことで軽やかな口当たりになり、具材とのバランスが絶妙です。甘めのソースとマヨネーズ、そしてかつお節や青のりをかけることで、見た目も華やかに仕上がります。

関西では“家庭料理”の定番のひとつ。冷蔵庫にある材料で気軽に作れる上、家族みんなでホットプレートを囲んで楽しめるため、日常の食卓でも頻繁に登場します。

広島風お好み焼きは、材料を重ねて焼く「重ね焼きスタイル」です。まず薄く生地をひき、その上にたっぷりの千切りキャベツ、もやし、天かす、豚バラ肉を乗せます。さらに焼きそば（またはうどん）を挟み、最後に卵を割って全体をひとつにまとめるという、工程の多いお好み焼きです。

この積み重ねの技術は職人技とも言われるほどで、自宅で本格的に作るのはやや難しい印象です。

広島風の最大の特徴はその「ボリューム感」。そばやうどんが加わることで、炭水化物の満足度がぐっと上がります。また、キャベツは焼いてもシャキシャキとした食感を残すように工夫されており、口の中での歯ごたえが楽しめます。

そして広島では、特製のお好み焼きソース（おたふくソースなど）にこだわる人も多く、甘めの濃厚な味わいが特徴です。

広島では“お好み村”に代表されるような専門店文化が根付いており、「家庭料理」というより「外で食べるグルメ」という印象が強いです。鉄板を挟んで職人が作る様子を見るのも、広島風お好み焼きの醍醐味のひとつ。