高級レストランに一人で行くVS安い居酒屋に仲間と行く　幸福度が高いのはどっち？

2025年5月24日

はじめに

外食という行為は、単なる「食べること」以上の価値を持っています。特別な時間、誰かとの交流、自分へのご褒美など、目的によって満足度も変わってきます。

この記事では、「ミシュラン星付きの高級レストランに一人で行く」場合と、「安い居酒屋に仲間と行く」場合、どちらの方が“幸福度”が高いのか？という視点から深掘りしていきます。

あなたにとっての幸せな食事とは何か、考えるヒントになれば幸いです。

ミシュランの星を獲得しているような高級レストランは、料理そのものがアート。味はもちろん、盛り付け、器、サービス、内装に至るまで、五感を使って「特別な体験」を得ることができます。まるで舞台を観ているような、あるいは美術館を歩くような感覚です。

こういった空間に「自分ひとりで行く」ことで得られる幸福は、自分へのご褒美という側面も強く、「自分の価値を認めること」にもつながります。

昨今では“ソロ活”という言葉も定着しつつあります。一人カラオケ、一人映画、一人焼肉…誰かと共有することが当たり前だった娯楽も、「自分のペースで、自分のために楽しむ」ことが重要視されています。

高級レストランでの一人時間は、まさに贅沢な“心のデトックス”でもあります。静かで洗練された空間で、自分と向き合う時間は、日常の雑音から解放される貴重な時間です。

一方で、「一人で高級レストランなんて…」という声もあるでしょう。実際、一人で行くことに抵抗感を覚える人は少なくありません。高級な空間で周囲の目を気にしてしまったり、会話のない食事を「虚しい」と感じてしまうことも。

しかし、「孤独＝不幸」と決めつけるのは早計です。「一人でも楽しめる」人は、幸福度のコントロール力が高いとも言えます。

安い居酒屋での食事は、高級な味ではなくても「人とのつながり」が最大のスパイスになります。何気ない会話、笑い声、酔っぱらい同士の冗談――こうした“何気ない楽しさ”こそ、人間関係の栄養とも言えるでしょう。

人は社会的な動物です。孤独が長く続くとストレスホルモンが増えるという研究結果もあり、仲間との定期的な食事は、心理的な安定や幸福感を高めることが知られています。

高級レストラン1回分の予算で、3〜4回は居酒屋に行けるでしょう。つまり「頻度」を重視すれば、安い居酒屋のほうが“幸福を感じる機会”は多くなります。

人との思い出が積み重なることで、「また行こう」「また会おう」という未来の楽しみにもつながるのが、居酒屋の魅力です。

ただし、誰と行くかによって幸福度は大きく変わります。「気を遣う相手」「愚痴ばかり言う人」「話が合わない人」と行く居酒屋では、むしろストレスになることも。

一方で、気心の知れた友人、家族、仲間と過ごす時間は、どんな高級料理にも勝る“心の栄養”になります。